漢方外来

漢方外来

漢方外来について

〇医師の紹介
当院漢方外来を担当する岩崎鋼(いわさき・こう)医師は、元東北大学附属病院漢方内科臨床教授です。
高齢者認知症の精神症状に抑肝散(よくかんさん)が有効であることを、世界で初めて著明な英文医学雑誌に発表しました。今では抑肝散は、全国あらゆる医療機関で広く用いられています。
岩﨑医師の漢方は「中医学」の診療です。つまり中国各地の伝統医学を現代中国が体系化した医学体系を基にしつつ、日本漢方のよいところも取り入れて診療します。

〇鍼灸施療について
当院の二階で鍼灸施療を受けることも出来るので、ご相談ください。
当院では、岩﨑医師が中医学の観点から診断して漢方薬を処方したり、必要に応じて鍼灸施療も受けていただくことも出来ます。 漢方と鍼灸は組み合わせると効果が遙かに高くなるのです。

実は漢方・中医学と鍼灸は、同じ医療・医学です。
正確に言うと、「中医学」という医学体系の治療法として湯液、つまり一般的に日本では漢方薬と呼ばれる生薬を組み合わせた治療も鍼灸あん摩治療もあるのです。

〇漢方薬について ~保険診療と自費診療
漢方薬にはエキス剤と言われる顆粒状の処方と、生薬を一つ一つ中医学を専門に学んだ医師が組み合わせていく「煎じ薬」の治療があります。

[エキス剤による治療]
一般的なクリニックの診療費と同じ保険診療です。

[煎じ薬を使った診療]
非常に高度な診療になりますので自費診療です。こちらは初診1万8千円、再診8千円となります。この場合は、煎じ薬処方箋に対応できる薬局で煎じ薬を自費購入していただくことになりますので、お薬代は別途掛かります。
一般に煎じ薬の効果はエキス漢方の2,3倍とされます。煎じ薬は専門家が、完全に患者さん一人一人の体質・体調に応じて生薬を組み合わせる「オーダーメイド」治療なのです。

体調が悪くてあちこちの医療機関で検査を受けた、薬を出された、でもサッパリ良くならないという方は、ぜひ当院の漢方外来を受診してみてください。

〇医療機関の皆さまへ
院漢方外来では研修医を受け入れております。
当院漢方外来担当医である岩崎鋼は日本東洋医学会には所属しておりませんので、ここで研修を受けても東洋医学会の専門医は取得できません。しかし岩﨑医師は東北大学附属病院漢方内科の立ち上げに関わり、その後も診療、研究、教育を続けたことで、元東北大学附属病院漢方内科臨床教授となっています(大学を離れて長くなったので元職ですが)。
学会の専門医より「本物の中医学診療を真剣に実地研修したい」と希望する医師を対象に外来一コマ(半日)当たり一人、研修医を受け入れます。研修費用は1ヶ月3万とします。なお初期研修を終了した医師が対象となります。

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